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主にニチアサ(スーパー戦隊・仮面ライダー・プリキュア)、ときどき読書

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作品名の横にくっついている()の評価レベル

(★★★)=残念!

(☆★★)=そこそこ、まぁまぁ

(☆☆★)=面白い、一見の価値あり

(☆☆☆)=傑作認定、布教したいレベル

(丹)=丹波哲郎が出演していることを示す。私にとって丹波哲郎は固有名詞ではなく、もはや「丹波哲郎」というひとつのジャンルなのだ。

2017年10月の読書メーター&鑑賞メーターまとめ

10月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2797
ナイス数:77

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)感想
言わずと知れた大ヒットアニメ映画の原作である。絵とストーリーの魅力はもちろんのこと、随所にハシラ(コマの枠外)で、戦中の暮らしについての注釈がついているのも興味深い。
読了日:10月05日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)感想
映画では描かれていないエピソードが多く、新鮮な気持ちで読めた。特にりんさん周りの話は、原作だとかなり掘り下げられており、印象深いものになっている。現在、アニメの方は長尺版の準備が進んでいるらしいが、この辺りも映像化されるのだろうか。
読了日:10月05日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)感想
以前、なにかの本で『はだしのゲン』を「普通なら絶対に分からないことを、何がなんでも分からせようとする物語」と論じているのを読んだ。その表現を借りるなら、『この世界の片隅に』は、「普通なら絶対に分からないことを、誰にでも分かるかたちで描いた物語」と言えよう。今も昔も、人は世界の片隅で、誰かを見つけ、誰かと一緒に生きている。
読了日:10月05日 著者:こうの 史代
夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)感想
某所で見かけた「連城三紀彦推理小説好きには避けて通れない道」との評にいても立ってもいられなくなり手に取った。読み終わり、それは紛れもない真実であったことを知る。暗く澱んだ心の奥底を描き出す筆致と、意表をつくトリックのアイデア。読む者全てを酔わさずにおれない、味わい深い銘酒のごとき作品集だった。
読了日:10月05日 著者:連城 三紀彦
新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド感想
ストーリー紹介と主要キャスト・スタッフのインタビュー、RADWIMPSメンバーのロングインタビュー、キャラと美術の設定資料で構成されている。公式ガイドとして必要な要素は大体揃っているんじゃないでしょうか。Blu-ray限定版の特典ブックレットと併せれば、作品を読み解く情報はほぼ網羅できるかと。
読了日:10月06日 著者:新海 誠
君の名は。 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)君の名は。 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)
読了日:10月16日 著者:琴音 らんまる
君の名は。 2 (MFコミックス アライブシリーズ)君の名は。 2 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
映画中盤のミステリー展開(三葉の住んでいた町が実は……)になる。そこここに映画にはない描写が追加されており、映画を見た後でもニヤリとしてしまうだろう。
読了日:10月19日 著者:琴音 らんまる
君の名は。 3 (MFコミックス アライブシリーズ)君の名は。 3 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
カタワレ時の逢瀬と大団円が描かれる最終巻。1巻2巻よりもアレンジ箇所が多く、新鮮な気持ちで読める。何より大きいのはラストシーンで、映画ではエピローグが瀧の視点で進行したが、漫画版では三葉の視点で進む。ラストシーンの味わいが異なるという点で、「同じだけど違う」メディアミックスの醍醐味はバッチリ。
読了日:10月19日 著者:琴音 らんまる
知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先 (角川新書)知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先 (角川新書)感想
読むのにいささか時間がかかってしまったなぁ。シリーズ8巻目(!)となる本書では、2017年1月にトランプ大統領が当選したことにはじまり、世界中にジワジワと広がってきている「自国ファースト」の風潮に関して論じている。内容はこれの1ヶ月先に刊行された『なぜ、世界は“右傾化"するのか?』(ポプラ新書)と重複する箇所も多いが、こちらはより包括的に世界情勢を述べたもので、併せて読むのも一興か。
読了日:10月21日 著者:池上 彰
政党政治はなぜ自滅したのか? さかのぼり日本史 (文春文庫)政党政治はなぜ自滅したのか? さかのぼり日本史 (文春文庫)感想
明治維新後の新政府内で起きた政争について語った、放送大学の講義を書籍化したもの。御厨先生特有の、熱がこもった語り口には引き込まれるものがあるが、なにぶん読み手の私が知識不足で、内容に見合うだけの器量が備わっていないのが痛い。要勉強、要再読だなこれは。
読了日:10月23日 著者:御厨 貴
教養として知っておきたい 池上彰の現代史 池上彰のニュースそうだったのか! ! 4教養として知っておきたい 池上彰の現代史 池上彰のニュースそうだったのか! ! 4感想
田中角栄と、東西冷戦と、自衛隊についての基礎知識を解説している。平成も30年になり、もはや戦後昭和の歩みすら「歴史」と化している事実に、何とも言えぬ感情が湧き上がってしまった。。
読了日:10月27日 著者:池上 彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ
夜は短し歩けよ乙女 新装版 中 (MFコミックス アライブシリーズ)夜は短し歩けよ乙女 新装版 中 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
肉をめぐる人間VSたぬきの激闘苦闘の果てに万骨枯れる「肉を処するに心あるべからず」。謎が謎を呼んだと思いきや謎がお呼びでないとばかりに去っていく「疑い極まりて福を成す」。先輩が例のごとく乙女会いたさで獅子奮迅もやっぱり最後はテケレッツのパー「祭りは人を載せ、また覆す」。樋口・羽貫コンビがいかにして親しくなりしか「上善は酒のごとし」。パンツ総番長が初登場「総番は担として蕩々たり」。そして空前絶後色即是空のスペクタクル巨編「ご都合主義者かく語りき」。ハチャメチャドタバタメッチャクチャは加熱するばかりである。
読了日:10月29日 著者:琴音 らんまる
夜は短し歩けよ乙女 新装版 下 (MFコミックス アライブシリーズ)夜は短し歩けよ乙女 新装版 下 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
愛すべき阿呆と愛されるべき乙女、そしてげに面白き奇人変人どもが、全身全霊で暴れ回るしっちゃかめっちゃかスラップスティックコメディ、ここに堂々完結す。全編ひたすらどーしようもない連中がどーしようもなく騒いでいるだけなのに、いつの間にか引き込まれ、自分もこの世界の住人になりたいと思えるから摩訶不思議奇々怪々。これもめぐりあいの素敵な引力ですね、なむなむ。
読了日:10月29日 著者:琴音 らんまる

読書メーター

 

 

 

10月の鑑賞メーター
観たビデオの数:3本
観た鑑賞時間:272分

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [Blu-ray]
考古学者インディ・ジョーンズが、インドの邪教集団と対決するシリーズ第2弾。今じゃポリティカル・コレクトネス的に問題がありそうな悪趣味描写が満載だが、それでも最高に手に汗握る冒険活劇ムービーであることには違いない。
鑑賞日:10月05日 監督:スティーブン・スピルバーグ
雲のむこう、約束の場所 [DVD]雲のむこう、約束の場所 [DVD]
ほしのこえ』でアニメファンに衝撃を与えた新海誠監督が、はじめて長編に挑んだ作品。難解なSF設定とハードな世界観に、切なくてもどかしい青春ドラマを合体させたストーリーのアンバランスさを、緻密きわまる美術(すなわち「画」の説得力)で見せきる手腕はただ事ではない。また『君の名は。』につながるモチーフ・描写も数多く見られ、なるほど『君の名は。』は本作をより大衆向けにブラッシュアップしたものだということも分かる。こちらの方が先なので、より「新海誠らしさ」は濃く感じられた気がした。
鑑賞日:10月19日 監督:新海誠
秒速5センチメートル 通常版 [DVD]秒速5センチメートル 通常版 [DVD]
鑑賞前は、友人が「面白いと薦められて見たら、結末が無情すぎて、精神をザックリ抉られた」と証言していたので緊張した。しかし、実際見てみると、思っていたよりキツくはなかった。色づき、近づき、触れ合って、だが結ばれることなく散り散りになる慕情のすれ違いが、美しくも悲しく胸に迫る。どことなく、重松清の短編小説を思わせる作品だった。
鑑賞日:10月21日 監督:新海誠

鑑賞メーター

 

2017年9月の読書メーター&鑑賞メーターまとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:959
ナイス数:70

ガリレオの苦悩 (文春文庫)ガリレオの苦悩 (文春文庫)感想
新キャラ:内海薫が加わるシリーズ第四弾。予想外のフォーマット崩しに驚く第一章「落下る」、長編さながらの濃いドラマが展開する第二章「操縦る」、『岸やん』こと岸谷の再登場が地味に嬉しい書き下ろし第四章「指標す」など、ハズレ無しの面白さは健在である。また、本巻からワトソン役が草薙から薫にバトンタッチしているが、それでも草薙の存在感が薄れていないのは実に良い。ほんとに東野圭吾は、全方位に優しい作家だなぁ。
読了日:09月03日 著者:東野 圭吾
新版 美しい元素 (学研の図鑑)新版 美しい元素 (学研の図鑑)
読了日:09月10日 著者: 
聖女の救済 (文春文庫)聖女の救済 (文春文庫)感想
ガリレオシリーズ第5弾で、長編としては第2弾となる(ややこしい)。『容疑者xの献身』では湯川の苦悩が描かれたが、今回は草薙刑事の苦悩が描かれる。人間関係もトリックも複雑極まるので、読んでいて少し混乱したが、それだけに謎が解明されたときの驚きもかくや……であった。
読了日:09月21日 著者:東野 圭吾

読書メーター

 

 

9月の鑑賞メーター
観たビデオの数:7本
観た鑑賞時間:891分

「君の名は。」Blu-rayスペシャル・エディション3枚組(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)「君の名は。」Blu-rayスペシャル・エディション3枚組(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)
鑑賞日:09月07日 監督:新海誠


情無用のジャンゴ スペシャル・プライス [Blu-ray]情無用のジャンゴ スペシャル・プライス [Blu-ray]
砂金強奪計画の共謀者に裏切られ、瀕死の重症を負ったジャンゴ。ネイティブアメリカンに助けられ回復した彼は、自分を裏切った共謀者オークスを追って、「不幸の谷」と呼ばれる町へと足を踏み入れるが、そこは想像を絶する地獄の一丁目だった……。制作当初、残虐描写が問題となり、規制をうけた異色作である(日本でのみ、規制無しのオリジナル版が公開された)。特殊メイクの技術は今見ると大したことはないが、それ以上に残虐なのは、エゴ剝き出しで斗争を繰り広げる、グロテスクな登場人物たちの描写だ。ビジュアルよりも精神を攻撃してくる一品
鑑賞日:09月10日 監督:ジュリオ・クエスティ


豹/ジャガー [Blu-ray]豹/ジャガー [Blu-ray]
徹底して金儲けになることしかしない銭ゲバジャガーフランコ・ネロ)と、革命に燃える理想主義者パコ(トニー・ムサンテ)のコンビが繰り広げる、ドンパチ賑やかなハチャメチャ珍道中。損得勘定と友情の間を行ったり来たりする主役2人の距離感が非常に気持ちがいい。ジャガーの性格の悪さ(!)が最高のかたちで現出する、粋でオシャレなラストシーンにニンマリ。


鑑賞日:09月17日 監督:セルジオ・コルブッチ
この世界の片隅に [Blu-ray]この世界の片隅に [Blu-ray]
とにかくひたすら何が何でも、命がつづく限りは、生きていかにゃいけんです。
鑑賞日:09月17日 監督:片渕須直


<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]
線路上で撲殺死体が発見された。身元を示す物証は無く、頼りになるのは、被害者らしき男性がバーで口にしていたという「カメダ」なる言葉のみ……捜査にあたった2人の刑事=今西と吉村は、執念深く手がかりを探し続けるのだが、やがて浮かび上がる真相は、あまりにも根深く、そして悲しい「宿命」だった。 / わずかな手がかりから真相を浮かび上がらせるミステリーであり、また反差別のヒューマニズムに裏打ちされた重厚な社会派ドラマでもある。謎の解明を音楽の演奏と重ね合わせるクライマックスには、胸打たれずにいられない。


鑑賞日:09月27日 監督:野村芳太郎
新・夕陽のガンマン/復讐の旅 [Blu-ray]新・夕陽のガンマン/復讐の旅 [Blu-ray]
邦題がテキトーくさいのであまり期待値を上げずに見たら、大当たりの面白さだった。「初老のガンマンと若者ガンマンが共通の敵を追いかける」プロットは確かに『夕陽のガンマン』に似ているし、内容も「復讐の旅」以外の何物でもないなぁ。


鑑賞日:09月28日 監督:ジュリオ・ペトローニ
タワーリング・インフェルノ 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ(初回限定生産) [Blu-ray]タワーリング・インフェルノ 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ(初回限定生産) [Blu-ray]
ポール・ニューマン&スティーブ・マックイーンのW主演で、ウィリアム・ホールデンフェイ・ダナウェイリチャード・チェンバレンロバート・ヴォーンなど多士済々たる出演者が揃い、なおかつ130階建てのタワービルで火災が発生するという、何から何まで桁外れの凄まじ過ぎる超大作。さらにこの「吹替の力」版BDには、既発BDに収録されていた日テレ版に加え、フジテレビノーカット放映版が収録されている。165分の修羅場を、途切れることなく全編吹替で楽しめる究極仕様だ!(欲を言えばTBS版とBS新録版も網羅してほしかったが)
鑑賞日:09月28日 監督:ジョン・ギラーミン

鑑賞メーター

2017年8月の読書メーター&鑑賞メーターまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2535
ナイス数:108

夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
森見登美彦の同名小説をコミカライズ。画風の好悪があまり分かれない琴音らんまるを起用しただけあって、とても口当たり良く仕上がっている(原作はあらゆる意味でアクが濃すぎるからね)。さらに、漫画版独自のエピソード(この上巻では第三章、四章、六章)が数多く挿入されているのも楽しい。
読了日:08月04日 著者:琴音 らんまる
修羅の終わり (講談社文庫)修羅の終わり (講談社文庫)感想
公安警察VS極左団体の抗争を軸に、3つの物語が並行して進んでいく本格ミステリ。800Pを超える膨大な分量のなかで、ひたすら陰陰滅滅とした暗くて黒くて残虐きわまる鬱展開がつづく。そんな中で、低音ボイスのおねえキャラ:留美子さんがとてもイイ味を出しており、殺伐としたストーリーに潤いを与えている(この人の存在がなかったら、とても最後まで読めなかっただろう)。
読了日:08月07日 著者:貫井 徳郎
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)感想
変わり者の助教授:湯川学が、友人の草薙刑事から持ち込まれた不可能犯罪のトリックを見破り事件を解決してゆく、一話完結型のミステリー。湯川と草薙の主役バディがイイ味を出しているし、理工学の薀蓄が数多く披露されるのも、知的好奇心がくすぐられて楽しい。こりゃ売れるわけだ。
読了日:08月14日 著者:東野 圭吾
Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)感想
前巻から番外編路線は変わらず。テレビシリーズが品の良い仕上がりだったせいか、ドタバタコメディ的な話に魅力を感じてしまう。そして最大のトピックは、描き下ろしの最終回。この大胆さは、別媒体だからこそできる展開であるな。アナザーストーリーの醍醐味がここにある。
読了日:08月15日 著者:上北 ふたご
小冊子つき 魔法つかいプリキュア!2 プリキュアコレクション 特装版 (プレミアムKC なかよし)小冊子つき 魔法つかいプリキュア!2 プリキュアコレクション 特装版 (プレミアムKC なかよし)感想
日常パートに全振りしたことで、「魔法少女もの」「擬似家族もの」としての側面が強調されている。特典の小冊子はドリームスターズメンバー(ゴープリ、まほプリ、プリアラ)が一堂に会するクロスオーバーで、画面の華やかさもひとしおである。
読了日:08月16日 著者:上北 ふたご
予知夢 (文春文庫)予知夢 (文春文庫)感想
まるで『暴れん坊将軍』のようなキレ味鋭い安定感がクセになるシリーズ第2弾。科学的知識に裏打ちされた理詰めの展開を進めつつ、あくまで「人間ドラマ」として帰結させる四章や、非科学的(でも巧妙)なオチで唸らせる五章など、読み味いろいろ揃ってます。
読了日:08月21日 著者:東野 圭吾
池上彰の あした選挙へ行くまえに (河出文庫)池上彰の あした選挙へ行くまえに (河出文庫)感想
こういう本は長く積んでちゃいかんねぇ。
読了日:08月22日 著者:池上 彰
容疑者Xの献身 (文春文庫)容疑者Xの献身 (文春文庫)感想
直木賞を受賞した、ガリレオシリーズ第三弾。湯川をもって「天才」と称される数学者・石神が計画した、驚嘆すべき完全犯罪とは。核となる「献身」の凄まじさに関しては、ここで私が今更くだくだしく述べるまでもないだろう。凄絶で苦い物語でありながらも、これまでの短編では超人然としていた湯川が感情の揺れを垣間見せ、冴えないワトソン役だった草薙は優秀な手腕が描かれるなど、キャラものならでは(長編ならでは)の見所を用意してあるあたりは、東野圭吾のエンターテイナー的手腕の確かさを感じさせる。
読了日:08月27日 著者:東野 圭吾

読書メーター
8月の鑑賞メーター
観たビデオの数:2本
観た鑑賞時間:164分

会長はメイド様!1 [DVD]会長はメイド様!1 [DVD]
岩崎良明と並ぶ「常に75点くらいの安定した作品にする監督」桜井弘明を起用しただけあって、よくできた学園コメディに仕上がっている。第1話「美咲(ミサ)ちゃんはメイド様!」、第2話「学園祭でもメイド様」。
鑑賞日:08月14日 監督:桜井弘明
ジャンボーグA VOL.2【DVD】ジャンボーグA VOL.2【DVD】
思わぬ方面からの思わぬ横槍で最大のピンチを迎える第6話「絶望!売られたジャンセスナ」に始まり、今だったら倫理的に問題がありそうなストーリーの第7話「立て!孤独の英雄ナオキ」第8話「夕陽に唄え!トランペッター」をはさみ、初の前後編である9話「絶体絶命!ジャンボーグA」10話「響け!戦いのトランペット」まで。正直、同時期に放映されていた『ウルトラマンタロウ』『ファイヤーマン』より頭一つ抜きん出た面白さの気がするぞ。
鑑賞日:08月15日 監督:Array,東條昭平,志村広

鑑賞メーター

2017年8月の読書メーター&鑑賞メーターまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2535
ナイス数:108

夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
森見登美彦の同名小説をコミカライズ。画風の好悪があまり分かれない琴音らんまるを起用しただけあって、とても口当たり良く仕上がっている(原作はあらゆる意味でアクが濃すぎるからね)。さらに、漫画版独自のエピソード(この上巻では第三章、四章、六章)が数多く挿入されているのも楽しい。
読了日:08月04日 著者:琴音 らんまる
修羅の終わり (講談社文庫)修羅の終わり (講談社文庫)感想
公安警察VS極左団体の抗争を軸に、3つの物語が並行して進んでいく本格ミステリ。800Pを超える膨大な分量のなかで、ひたすら陰陰滅滅とした暗くて黒くて残虐きわまる鬱展開がつづく。そんな中で、低音ボイスのおねえキャラ:留美子さんがとてもイイ味を出しており、殺伐としたストーリーに潤いを与えている(この人の存在がなかったら、とても最後まで読めなかっただろう)。
読了日:08月07日 著者:貫井 徳郎
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)感想
変わり者の助教授:湯川学が、友人の草薙刑事から持ち込まれた不可能犯罪のトリックを見破り事件を解決してゆく、一話完結型のミステリー。湯川と草薙の主役バディがイイ味を出しているし、理工学の薀蓄が数多く披露されるのも、知的好奇心がくすぐられて楽しい。こりゃ売れるわけだ。
読了日:08月14日 著者:東野 圭吾
Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)感想
前巻から番外編路線は変わらず。テレビシリーズが品の良い仕上がりだったせいか、ドタバタコメディ的な話に魅力を感じてしまう。そして最大のトピックは、描き下ろしの最終回。この大胆さは、別媒体だからこそできる展開であるな。アナザーストーリーの醍醐味がここにある。
読了日:08月15日 著者:上北 ふたご
小冊子つき 魔法つかいプリキュア!2 プリキュアコレクション 特装版 (プレミアムKC なかよし)小冊子つき 魔法つかいプリキュア!2 プリキュアコレクション 特装版 (プレミアムKC なかよし)感想
日常パートに全振りしたことで、「魔法少女もの」「擬似家族もの」としての側面が強調されている。特典の小冊子はドリームスターズメンバー(ゴープリ、まほプリ、プリアラ)が一堂に会するクロスオーバーで、画面の華やかさもひとしおである。
読了日:08月16日 著者:上北 ふたご
予知夢 (文春文庫)予知夢 (文春文庫)感想
まるで『暴れん坊将軍』のようなキレ味鋭い安定感がクセになるシリーズ第2弾。科学的知識に裏打ちされた理詰めの展開を進めつつ、あくまで「人間ドラマ」として帰結させる四章や、非科学的(でも巧妙)なオチで唸らせる五章など、読み味いろいろ揃ってます。
読了日:08月21日 著者:東野 圭吾
池上彰の あした選挙へ行くまえに (河出文庫)池上彰の あした選挙へ行くまえに (河出文庫)感想
こういう本は長く積んでちゃいかんねぇ。
読了日:08月22日 著者:池上 彰
容疑者Xの献身 (文春文庫)容疑者Xの献身 (文春文庫)感想
直木賞を受賞した、ガリレオシリーズ第三弾。湯川をもって「天才」と称される数学者・石神が計画した、驚嘆すべき完全犯罪とは。核となる「献身」の凄まじさに関しては、ここで私が今更くだくだしく述べるまでもないだろう。凄絶で苦い物語でありながらも、これまでの短編では超人然としていた湯川が感情の揺れを垣間見せ、冴えないワトソン役だった草薙は優秀な手腕が描かれるなど、キャラものならでは(長編ならでは)の見所を用意してあるあたりは、東野圭吾のエンターテイナー的手腕の確かさを感じさせる。
読了日:08月27日 著者:東野 圭吾

読書メーター
8月の鑑賞メーター
観たビデオの数:2本
観た鑑賞時間:164分

会長はメイド様!1 [DVD]会長はメイド様!1 [DVD]
岩崎良明と並ぶ「常に75点くらいの安定した作品にする監督」桜井弘明を起用しただけあって、よくできた学園コメディに仕上がっている。第1話「美咲(ミサ)ちゃんはメイド様!」、第2話「学園祭でもメイド様」。
鑑賞日:08月14日 監督:桜井弘明
ジャンボーグA VOL.2【DVD】ジャンボーグA VOL.2【DVD】
思わぬ方面からの思わぬ横槍で最大のピンチを迎える第6話「絶望!売られたジャンセスナ」に始まり、今だったら倫理的に問題がありそうなストーリーの第7話「立て!孤独の英雄ナオキ」第8話「夕陽に唄え!トランペッター」をはさみ、初の前後編である9話「絶体絶命!ジャンボーグA」10話「響け!戦いのトランペット」まで。正直、同時期に放映されていた『ウルトラマンタロウ』『ファイヤーマン』より頭一つ抜きん出た面白さの気がするぞ。
鑑賞日:08月15日 監督:Array,東條昭平,志村広

鑑賞メーター

東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」②~『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』『嘘をもうひとつだけ』

東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」①~『卒業』『眠りの森』『悪意』 - 知ってることだけ話しますよ

↑前回はこちら

 

 

加賀恭一郎シリーズの第1作『卒業』の単行本は1986年に刊行され、第10作『祈りの幕が下りる時』の刊行は2013年である。

放課後 (講談社文庫)

放課後 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 1988-07-07

 

東野圭吾が『放課後』で作家デビューしたは1985年。デビュー翌年からシリーズが開始されたわけだ(当初は同一主人公のシリーズものにする意図は無かったらしいが)

 

すなわち、加賀恭一郎シリーズの歩みは、そのまま作家・東野圭吾が辿った軌跡であると言っても過言ではない。

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東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」①~『卒業』『眠りの森』『悪意』

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有名だけど手をつけてないコンテンツというのが結構あって、私にとってはミステリー小説がそうだった。小さい頃から本を読むのは好きだったが、ミステリーに対しては苦手意識があったのだ。

 

「ドラマとちがって活字じゃ、謎解きとかトリックとか、頭に入れておかなきゃいけない事柄が多くて、読むのしんどそう」

というのが理由だ。もしかして同じ理由でミステリーを敬遠している人はけっこういるんじゃないか。

 

しかし去年、

 

「この歳になって、東野圭吾を一冊も読んでないって、かなり恥ずかしいのでは!?」

 と思い立ち、あわてていろいろと東野圭吾の著作を買い込んだ。

orehero.hateblo.jp

参考にしたのはこのエントリ↑。こうやって先達の知恵を無料で提供してもらえるのだから、実にありがたい話である。

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