知ってることだけ話しますよ

主にニチアサ(スーパー戦隊・仮面ライダー・プリキュア)、ときどき読書

東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」①~『卒業』『眠りの森』『悪意』

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有名だけど手をつけてないコンテンツというのが結構あって、私にとってはミステリー小説がそうだった。小さい頃から本を読むのは好きだったが、ミステリーに対しては苦手意識があったのだ。

 

「ドラマとちがって活字じゃ、謎解きとかトリックとか、頭に入れておかなきゃいけない事柄が多くて、読むのしんどそう」

というのが理由だ。もしかして同じ理由でミステリーを敬遠している人はけっこういるんじゃないか。

 

しかし去年、

 

「この歳になって、東野圭吾を一冊も読んでないって、かなり恥ずかしいのでは!?」

 と思い立ち、あわてていろいろと東野圭吾の著作を買い込んだ。

orehero.hateblo.jp

参考にしたのはこのエントリ↑。こうやって先達の知恵を無料で提供してもらえるのだから、実にありがたい話である。

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森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(☆☆☆)

夜は短し歩けよ乙女』(単行本2006年、角川文庫2008年、角川つばさ文庫2017年)

著:森見登美彦

イラスト:中村佑介(単行本、角川文庫)、ぶーた(角川つばさ文庫

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 
夜は短し歩けよ乙女 (角川つばさ文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川つばさ文庫)

 

 

<物語>

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

 

一言で言うと「奇人変人大集合絵巻」。出てくる人物にマトモなやつが誰ひとりとしていないし、巻き起こる事件は素っ頓狂かつ荒唐無稽、頭の固い人は「ふざけているのか」と怒り出すようなバカバカしさです。でもそれがいいんです、最高に気持ちいい。読み進めるうちに、

 

「この世界に戸籍をうつして住み着きたい!」

 

と思える居心地の良さがたまりません。こんな気持になったのはアニメ『となりの怪物くん』以来です(あれも奇人変人大集合絵巻で、とてもとても居心地のいい世界観だった……)。

 

嫌な現実から逃れ、すこぶる居心地のよい森見登美彦ワールドに浸る快感は、一度味わったらクセになること請け合いですよ。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川つばさ文庫)

映画『ハイキック・エンジェルス』(★★★)

 『ハイキック・エンジェルス』(2014年、日本)

ハイキック・エンジェルス(豪華版)(2枚組) [Blu-ray]

ハイキック・エンジェルス(豪華版)(2枚組) [Blu-ray]

 

監督:横山一洋

脚本:西冬彦

音楽:浅田秀之、有本竜郎

出演:宮原華音伊藤梨沙子、川本まゆ、森下千里ほか

 

<物語>

高校のアクション映画部の女子生徒たちが撮影のために廃校を訪れる。そこに大勢の男たちが突然に乱入して門を閉鎖、通信も遮断され逃げ場を失った女子高生たちは男たちと戦っていく。

 

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