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イケメンのメンは、面構えのことじゃない~『プリアラ』にイケメン男子投入!?

去る3月27日、スマホTwitterのタイムラインを眺めていたら、『キラキラ☆プリキュアアラモード』(以下『プリアラ』)に関し、何とも聞き捨てならないニュースが目に飛び込んできた。

 

【拡散】神木優プロデューサーが「プリアラ」にイケメン男子の新キャラが登場すると電撃告白したニュースhttps://t.co/WuQb4XTZpM #precure は「プリキュア新聞2017年春号」にも重なる内容です。ぜひ併せてご一読を! #precure #プリキュアアラモード

— ムラカミ記者 (@AnimekishaM) 2017年3月27日

 

 

ふむ。

 

新プリキュアにイケメン男子登場!神木P明かす - 芸能 : 日刊スポーツ

 

 

-新キャラが出る?

 神木P 男のキャラクターが出てくるんですよ。その人が宇佐美いちか(キュアホイップ=声・美山加恋)らプリキュアたちを結構、翻弄(ほんろう)していくので。多分、出した時は騒然の展開になると思います。「プリアラ」初のイケメン登場!? みたいな。イケメンキャラとしては、既に剣城あきら(キュアショコラ=森なな子)が出ていますが。

 -あきらは、6話でいちかがイケメン男子と勘違いしましたが、女子高生でした(笑い)

 神木P 「プリアラ」は“女の園”でしたけれど…今度こそ、イケメンが出てきますから!!

   (※引用部分の強調・文字色変更はAnmitsuK による)

 

 おそらくOPに出てくる仮面の人のことだと思われるが、さて。

 

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 雰囲気からして明らかに敵っぽいが、どうなんでしょ?

 

 

 

この発表に対し、大きいお友達のリアクションは、おおよそ以下の3つに大別されていた(あくまで私の観測範囲でだが)。

 

・「恋愛なのか!?(期待」

・「恋愛なのか!?(敵意」

・「小林豊なのか!?(ナイトオブス~ピア~」

 

3つ目は置いといて……神木Pの「いちか達がイケメン男子に翻弄される」発言に対して、それが恋愛的な意味だと捉えたファンがかなり多かったようだ。

 

また、言葉尻をとらえ「あきら様は偽者のイケメンだというのか!」と憤る声を見かけたが、それは被害妄想というものだ。というか、そもそも「イケメン」の定義を履き違えている(イケメンは「イケてるメンズ」の略語であり、「メン」は「Mens」、つまり男性を意味している。「面」ではない)・

 

私見を述べるなら、おそらく恋愛要素の投入とはならないのではないか、と思っている。

恋愛するならするで、翻弄だの騒然だの、もったいつけた言い方はしないだろう。ぼかすにしたって、「ロマンスを展開するかも!?」くらいは言う筈だ。そうじゃないということは、きっと、一味ちがう捻りがあるのだ(と、思いたいなぁ……)。

 

それより面白いのは、期待している層も敵意を抱いている層も、

 

「恋バナになるのではないか」

 

という予感を抱いている点である。なぜなのか(私見を述べるなら、男子キャラ投入で即恋バナ発想に至るのは、ゲイ男性に対し「俺のケツ狙うなよ」とか言うのと同じくらいのアレさを感じてしまうのだけれど)……。

 

アニメで男女が近くにいると、恋バナを連想させてしまう謎のエネルギーが発生するとでもいうのだろうか。

 

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恋バナを連想させるエネルギーを発するも、その後まったくそんなことにはならなかった男女が過去に……

 

プリキュアにイケメン男子が登場しても、そのキャラが即プリキュアの相手役になるとは限らない。

 

 

どうせなら、色恋の気配が皆無な男女の友情が見たいと思うのは私だけか。

 

今はむしろ、色恋の要素が生じない、純粋な信頼で結ばれている男女関係というものが、フィクション内でもグローバルスタンダードになっているのでは?(近年のディズニー映画でも、そういったモチーフが多く見られる。『ズートピア』『モアナと伝説の海』など)。

 

人間同士のつながりは、色々なかたちがある。それは男女関係でも同じことだ。惚れたはれたの色恋で、くっついたり離れたりするだけではないだろう(これは『松平右近事件帳』の主人公・藪太郎先生【演:里見浩太朗】の受け売りなのだが、そんなことはどうでもよろしい)。

プリキュアシリーズはキッズアニメであるからして、尚更そういったことを、視聴者である子ども達に示す必要があるのではないか。

 

プリアラ』は放映前から「肉弾戦封印」を謳うなど、新しいことにチャレンジする意欲が感じられるタイトルだ。それだけに、男女関係を恋愛関係に落とし込む、使い古された安易な逃げは打ってほしくないと思う。

 

私の「フィクションにおける理想の男女関係」が描かれている映画。主役の男女が、いくら危険な戦いをくぐり抜けても、恋愛感情が一切芽生えることなく、純粋な「信頼し合える協力関係」に終始している。恋愛要素が嫌いな映画好きにオススメ