『燃えよドラゴン(Enter The Dragon/龍爭虎門)』
1973年
アメリカ・香港合作
監督:ロバート・クローズ
出演:ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー、シー・キエンほか
わたしが思うに、男の人生は3通りに分岐する。それは、
ブルース・リーの映画を見て、
「こんな男になりたい!」と思うか、
「こんな作品をつくりたい!」と思うか、
「こんな映画をもっと見たい!」と思うか。
鍛え上げられた肉体から繰り出される、電撃のような鋭いパンチとキック。
怪鳥音と称される「アチャアアァァ――!!」という独特の雄叫び。
超高速で空気を切り裂くヌンチャクさばき。
そして喜怒哀楽の表情だけで画面に華を出す、俳優としてのパーソナリティ。
まさにブルース・リーは、男を虜にする魅力を結晶化したような大スターであった。
そんな彼の死後、エンタメ界には「こんな男になりたい!」と思った奴らと、「こんな作品をつくりたい!」と思った奴らが続々と出現し、様々なかたちで、熱い想いを作品に叩きつけてきた。
仮面ライダーメテオ(from『仮面ライダーフォーゼ』)
こんなのとか、
映画『映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』(監督:志水淳児)より。
こんなのとか。
おそらくこの動きは、半永久的につづくことだろう。
本作の円盤はいろいろと種類が出ているが、一番高品質なのは、2015年に発売されたBlu-ray「メモリアル・エディション」だ。画質が通常版BDより綺麗で特典映像も豊富なうえ、日本語吹替がTBS版(ブルース・リー:谷口節)とテレ朝版(ブルース・リー:富山敬)のW収録になっている。財布に余裕のある人は是非。