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まだ「さよなら」を言う気分にはなれねぇ

https://www.tv-asahi.co.jp/shinchan/news/0072/

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<画像はテレ朝公式サイトより>

 

志村けんの訃報もまだ受け止めきれていないのに……・

 

2017年に活動再開したあとも、ひろし役は森川智之のままだったのを不思議に思っていたが、まさか癌を患っていたとは……こんなかたちで納得したくはなかった。

 

藤原啓治フィルモグラフィーで、最も取りざたされるのは、やはり『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしだろう。1992年の放映開始から休業する2016年まで、実に24年間にわたり演じ続けた当たり役だ。

 

『-しんちゃん』の放映がはじまった頃、しんのすけと歳が近かったアラサー世代からすると、野原ひろしとは即ち、「もうひとりの親父」とも言うべき存在だった。

(波平やマスオさん、さくら家のひろしはちょっと古風なので)

 

威厳のある父親ではなく、かといってダメおやじでもない。等身大の愛すべき小市民、平成の父親像のモデルケース、それが野原ひろしだった。

 

初代野原ひろしこと藤原啓治の声は、だから、多くのアラサーにとって、「父親の声」だったのだ。

この訃報にショックを受けているアニメファンの心痛は、おそらく、親族を亡くしたそれに匹敵するのではないか。惜しむ声が跡を絶たないのも宜なるかな

 

享年55。人生100年と言われるこのご時世で、なおかつ役者としてもまだまだこれからという時に、残念でならない。

 

 

 

藤原啓治の休業に伴い、2016年から、ひろし役は森川智之が引き継いでいる。森川の2代目野原ひろしは、びっくりするほど藤原の初代そっくりで、交代した事情を知らない人が見たら、絶対に気づかないレベル。しかしそれも、藤原啓治が作り上げた「野原ひろし」のキャラクター像が強固なものだからこそだろう。