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池上彰『知の越境法』

知の越境法 「質問力」を磨く (光文社新書)

池上彰『知の越境法』(光文社新書

 

<公式サイトより>

 世界で起こる問題を誰もが分かる言葉で解説し、総選挙後には政治家への突撃取材でお馴染みの池上彰。しかし、その八面六臂の活躍も、NHK時代の“左遷”から始まった。記者としてのキャリアを順調に積み重ねてきたが突如、「週刊こどもニュース」キャスターへの異動を命じられる。それでも腐らず、複雑なニュースを小学生にも分かるように噛み砕く語り口が好評を得て、ついに国民的番組に押し上げる。この成功体験から、分かりやすさは武器になり、専門を持たないことは分野の垣根を越える強みだと気づき心機一転、フリージャーナリストの道へ――。
異動、転身とは、現状を脱し新天地に飛び込むという意味で「越境」であり、積極的な行為だ。幾多の領域を跨いで学び続ける著者が、その効用と実践法を説く越境のススメ。

 

テーマは「越境」。自らの半生やリベラル・アーツの重要性などを、脱線を交えつつ語っている。

 

ビジネスパーソン向けということだが、まさに色々な分野にも応用できる考え方が書かれている。それはアニメや漫画といった、オタク活動でもそうだ。

日頃SNSを眺めていて、この人、その好きな気持ちをバネに「越境」すれば、もっと楽しいことがいっぱいあるだろうになぁ……と思うことが多い。アニメ語り・漫画語りの場で、

「私はコレが好きで、コレ意外には認めない!」

「私の価値観はこうだから、コレが駄目、許せない!」

というふうに、自らの好きなジャンルに固執してそこに閉じこもり、ほとんど精神病の様相を呈している人をよく見かける。何とももったいないと思う。

 

好きなことや興味のあることは、自分を縛るものではなく、バネにしてより高く跳ぶエネルギーなのだよ。そんなことを再認識させられた。

 

知の越境法

知の越境法

  • 作者:池上彰
  • 出版社:光文社
  • 発売日: 2018年06月14日