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主にニチアサ(スーパー戦隊・仮面ライダー・プリキュア)、ときどき読書

2021年4月の読書メーターまとめ

4月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:673
ナイス数:17

歴史探偵 忘れ残りの記 (文春新書 1299)歴史探偵 忘れ残りの記 (文春新書 1299)感想
私が言論人・文筆家のなかで最も敬愛する半藤一利先生の、最期の書籍となった。半藤先生の著作は昭和史ノンフィクションのほかに、『隅田川の向う側』『名言で読む日本史』といった、知的好奇心を刺激する随筆もまた魅力的であった。たとえ生きた体が消えても、その著作は残る。バカげた右翼どもの本は紙ゴミになっても、半藤先生の著作はずっと評価されるに違いない。
読了日:04月20日 著者:半藤 一利
大河ドラマの黄金時代 (NHK出版新書 647)大河ドラマの黄金時代 (NHK出版新書 647)感想
大河ドラマ=権威的、守旧的」というイメージは、まったくの誤解であることを解き明かす書。大河ドラマは、思い切った新しい試みと、それに伴う産みの苦しみで形成されていたのだ(少なくとも、本書で取り上げられている時期では)! 
読了日:04月29日 著者:春日 太一

読書メーター

2021年3月の読書メーターまとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:765
ナイス数:49

太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)感想
<デタラメで無茶苦茶な負のエネルギー全開で、愛すべきダメ人間どもがバカ騒ぎする>森見作品のフォーマットは、ここで既に完成していた! あらん限りのボキャブラリーで鬱屈した心理を綴る文章、常識的な人間が一人もいない異様な人物造形、意味不明だけど盛り上がるクライマックス、そしてジョニー! 全ての要素が出揃っている。これを踏まえて考えてみると、『夜は短し歩けよ乙女』は、本作をブラッシュアップしたものであったことが分かる。興味深かったし、なにより面白かっった。
読了日:03月25日 著者:森見 登美彦
新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)感想
山月記」「藪の中」「走れメロス(表題作)」「桜の森の満開の下」「百物語」を、森見登美彦がリブートした異色な短編集。原典から感じる印象と森見登美彦の作風がブレンドされ、不思議な味わいを醸し出している。収録作品すべてに緩やかなリンクがあったり、『夜は短し歩けよ乙女』と世界観を共有していたりと、独自の仕掛けも楽しい。
読了日:03月28日 著者:森見 登美彦
宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家 (角川新書)宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家 (角川新書)
読了日:03月31日 著者:池上 彰,佐藤 優

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