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高野麻里佳のクィアペインティング炎上に関する私見

春の風物詩といえば「エイプリルフールのネタで炎上する有名人」「女学生に無理やり飲酒させてレ○プする早稲田のラグビー部員」の二大巨頭だが、さっそく前者が出た。

 

biz-journal.jp

 

声優・高野麻里佳がエイプリルフールの嘘ネタとして、同業者である高木友梨香と、ペアリングまで用意して「真剣交際」を宣言する動画を公開。すると、それがクィアペインティングであるとの批判が殺到し、高野はTwitterで謝罪声明を出す運びとなった。

 

あー、またか。そんな感想を抱いた人は少なくなかったろう。

昨年(2022年)、当時乃木坂46のメンバーだった秋元真夏が、同様のやらかしをして炎上したのも記憶に新しい。

diamond.jp

 

クィアペインティング炎上には、ふたつの特徴がある。まず、以下の流れがテンプレ化していること。すなわち、

 

女性有名人が同性婚ネタを投稿・公開

批難を受け炎上

投稿を削除したり謝罪声明を出す

 

そしてもう一つの特徴が、毎年何度も繰り返されることだ。炎上する人が違うだけ。「期間をあけてリピートする炎上」という意味では、バイトテロや飲食店迷惑行為動画と大差ないと言ってよかろう。冒頭、嫌味で「春の風物詩」などと書いた理由もそこにある。

 

正直、高野麻里佳の炎上を眺めていたとき

「このパターンに嵌っちゃったか」

と思った。謝罪声明を出したときは

「まぁ、よく知らずにやらかしちゃったんだから……」

と気の毒に思った。

 

だが、今回の炎上はそこで終わらなかった。

 

 

クィアペインティング炎上で展開される本番の地獄は、謝罪声明が出た後にやってくる。それは以下の2ステップ。

 

謝罪を出しても尚「そんな文章で謝罪してるつもりか」「何が悪いのか分かってないな」と追撃する者が現れる

追撃に対し「何も悪くない」「謝ることなんてない」「騒ぐ奴らこそ差別主義者だ」と擁護する声が上がり、場外乱闘が始まる

 

叩く側は一度ヒートアップすると、矛の収め時が分からなくなるから、下げた頭にゲンコツ食らわすような追撃をおこなう。

 

一方、ファンとしては推している芸能人が炎上して批難が殺到すれば、庇い立てしたくなるもの。そんな人情から、批判者への攻撃が始まる。

※当人が非があると認めて謝罪しているのだから、その反省する姿勢をこそ肯定すべきだと思うのだが、ファン達はそうしない。なぜなら「ファン」とはファナティッカー(Fanatiker:狂信者)が語源だから。

 

 

 

で……。

 

 

 

炎上して謝罪した高野麻里佳さん、なんと謝罪声明を出した後に擁護ツイートを大量に「いいね」していましたとさ。

現在、それらの「いいね」はほとんど取り消されているが、なぜか「何も悪くないだろ」という擁護ツイートだけは取り消されずに残っている(2023年4月5日22:30現在)。

 

 

鍵をかけていない公開アカウントは、「いいね」欄も他者に筒抜けになるため、場合によっては炎上の種になる。以前、あるノンフィクション作家が、不適切な発言を「いいね」していたとして炎上した事例もあった。

 

毎年恒例のクィアペインティング炎上で終わらず、不適切発言「いいね」炎上までもが悪魔合体して発生するとは、まったくもって驚いてしまった(そんな所で新鮮味を出すな)。

 

 

 

それにしても……。

 

 

 

 

彼女の心情を察するに、頭に血が上っちゃったのかなぁ……という気もする。ほとんどの「いいね」を取り消したのは、さすがに後になって頭が冷えたのだろう。

 

謝罪声明ツイートにも

「何も分かってない」

「ご不快構文でごまかすな」

という旨の追撃リプ・引用が多く見受けられたから、逆ギレしたくなる気持ちも、正直、分かる(しかし、「何も悪くないだろ」発言だけいいねを残してるのは分からん)。

 

 

 

そろそろ「お前はどっちの立場でモノ言ってんだ」とか言われそうなので……。

 

 

 

声優オタクの端くれとして、高野麻里佳は、個性的な芝居で存在感のある、非凡な才覚の持ち主だと思っている。

ちなみに、存在をしっかり認識したのは『後宮の烏』のジュジュ役と、『万聖街』のリリィ役(スマホゲームを基本的にやらない人間なので、ウマ娘はよく知らない)。

 

www.youtube.com

 

ハッキリ言って、かなり好きな声優さん。だからこそ、残念(クィアペインティング)に残念(不適切「いいね」)が重なる今回の炎上が悲しい。だからこそTwitterで延々と言及をつづけ、さらにはここでこんなに長ったらしく、ダラダラダラダラあーでもないこーでもないと理屈をこねくり回すエントリーを書いている。

 

これを書いている2023年4月5日時点で、擁護ツイートに「いいね」したことに対する声明は公式に出ていない。もし出たら、追記するか、場合によっては記事を削除する可能性もある。

 

もし謝罪第二弾がきたら、もう私はこの件への言及をやめ、彼女の出演作品も素直な気持ちで見ることにする。